板橋の教育|区政レポート

区政レポート

2020.11.19

教育

板橋の教育

全ての子どもにチャンスがある教育を推進します。

これからの板橋の教育

これまで義務教育の学習レベルの底上げを集中的に取り組んできました。この教育方針は、一定の効果を上げ進学率の向上等着実にレベル向上に繋がっています。次代を担う子どもの可能性は、無限大で誰にでも得意な分野を持っていると思います。これからの板橋区の教育は、暗記中心の詰め込み教育により平均の底上げから脱し、ひとりひとりの子どもに向き合って学問だけでなく「スポーツ」や「芸術」をはじめ、その子の得意な分野を伸ばし磨く教育に転換する必要があると考えています。また、就学前の子どもに対する幼児教育分野もたいへん重要になって参りました。各家庭と連携を密に幼児教育と保育事業を一体に資源を投入し義務教育にしっかりと繋げて行くことが必要です。この様にひとりひとりの子どもとしっかりと向き合い得意分野を伸ばし、社会に羽ばたいて行ってもらいたいと祈念しています。その為の環境整備に全力で取り組みます。

<施策事例>

―睡眠と不登校―

文科省も「早寝早起き朝ごはん」国民運動を推進するなど、国ぐるみで夜更かしをやめ、朝は早く起きるべきと決めてきました。板橋区教育委員会も推奨しています。

⇒科学的な根拠に基づき検証されているのでしょうか?

☆不登校の要因を起立性調節障がいと合わせ生物学的観点からも研究が必要と考えます。

人は、昼寄りにパフォーマンスを発揮できる方と夜寄りにパフォーマンス発揮できる方に分かれます。若者の多くは、夜寄り傾向があると言われています。

<事例>

英国で始業時間を8時50分から10時に繰り下げた高校がある。

⇒欠席が半減しただけでなく、成績が12%も向上

米国カリフォルニア州は、中高生の睡眠不足解消による教育向上効果を目的として、法律に基づき中学高校の始業開始時間を遅らせることを決定しました。

州知事は「科学的知見は、始業時刻を遅らせることが10代の学生の学業成績、出席率、および総合的健康状態のいずれも向上改善させることを示している」と発表。高校の始業時間を7時50分から8時45分に遅らせる実験を行ったところ、生徒の睡眠時間が増え、成績も向上したことが明らかになりました。※実験は、米ワシントン大学が実施

一方で・・・

日本では、部活の朝練や朝テストなどの目的で「7時や7時半」といった始業時刻よりも早い時間での登校を促している学校が多いようです。15歳から20歳にかけての学生について朝方のスケジュールで大丈夫でしょうか?

パフォーマンスを発揮できる時間帯と社会生活時間(学校生活時間帯)にズレが生じ体調の問題で学校に行きたくないと考える学生がいるのではないか?との仮説が立てられると思います。

特に体質的に夜型の若者にとって生活リズムを社会生活時間(学校生活時間)に合わせることは容易ではありません。私は、不登校の要因になっているのではないか?と危惧しています。

米国小児科学会小児科医グループは、「思春期の睡眠不足が公衆衛生の問題であると認識。始業開始時刻を遅らせることの科学的根拠を支持し、身体的および精神的健康、安全性および学業成績に関して生徒に利益以外の何者でもない」と述べています。

私は、教育委員会に対し不登校と睡眠の問題について研究する様に提言しています。

科学的根拠のない社会規制は、今後の日本にとって非常に大きなリスクとなりうると心配しています。

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